雨を待ってる

井都万さんは休憩の時、よく窓から顔を出して外を見てた。
外の空気が吸いたかったのか、単純に外の様子が気になったのか、
空が見たかったのか。。。わからないけど。



そんな彼の背中を、私はいつも見てた。
話し掛けようとすれば、いつでもできた。
でも話し掛けられなかった。
彼の素の空気を、崩したくなかった。



彼には太陽とか青空が似合った。
風も雨も似合った。



彼自身も晴れている日も、雨が降っている日も好きだったと思う。
雨が叩きつけて、雷が轟いて、本当に嵐のような日も、彼はウキウキしながら子供みたいに喜んでた。
私は仕事に集中してて、そんな彼を「可愛い」とか思ってる余裕無かった。



彼がもし雨が好きなら　私と一緒だから。
私も晴れも好きだけど雨も好き。
晴れている日が続くと、雨が降ってほしくなる。無性に。



できるなら相合傘がしたかったなあ。。。
この妄想を置いといても、雨が降って欲しいと願う。



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私も一時期、窓から外を見るのが好きだった。
風を感じるのが好きだった。
だから、井都万さんと一緒で嬉しかったんだ。
共通点を見つけたって感じで。
一緒に過ごせたのはたったの半年だったけど、その間家で泣いてばかりだったけど、井都万さんは私の中で輝いてる人なんだ。
嫌いになれなかった。