「初恋」というシングルのカップリング曲。
ロックなバンドサウンドで構成されているが、
テンポ的にはミディアム域。
個人的に「密かなさよならの仕方」と似たような曲調
って風に思います。
グループ分けしたら、同じグループに入る曲。
「脱出」も「密かなさよならの仕方」もテンポは速くないし、
バンドサウンドだし、アウトロは派手なバンド演奏で終わるし。
ギターも際立ってる。
そして、どちらの曲もスキャットがあまり入ってないイメージ。

「脱出」の場合、歌詞に冬の季語が入っていて、季節感を感じられる。
演奏にも歌声にもブレスにも、冬の空気だったり冬の息吹だったりを
感じることができる。
あと、「密かなさよならの仕方」のように熱くて重苦しい雰囲気を感じず、
さらっと聴けるのも異なる所かも。

サビはキャッチーではないが、想いが一気に弾けるような構成に。
裏声も効果的に使われている。
イメージ的にはサビの部分で、殻を破り脱出したっていうことかも
しれない。

aikoの曲の中では、渋い曲に分類されるだろうけど、
歌詞は恋してる者なら感情移入できる、
苦しみだったり願いが描かれている。
なかなかそばにはいられない恋人の、ジーンズのポケットに入りたい。
用件が無くても声が聴きたい、話したい。
震えてる頬も冷え切った手も暖めるのはあなたしかいない。
白い息もあなたに見せたい。
お互いの匂いがわかるほどすぐ隣りにいてほしい。
あなたがいるからこんなにも愛して、狂おしいんだと。
あなたの時間を全てを奪って、私の物にしたい。
この現状を打破したい、この願望を現実のものにしたい。
それが「脱出」だと。

あえて可愛らしい曲調ではなく、ロック調に乗せて歌ってるのが、
ピシッと引き締まっててカッコいいと思います。


カラオケでは、意外と歌いやすいです。
盛り上がる曲ではないけれど、Bメロからサビの部分は声を振り絞って
歌うと爽快。
キーが高い部分もサビ以外特に無いし、メロディさえ覚えたら難しくない。
だけど歌う頻度は少ないかも(笑)。

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