「暁のラブレター」というアルバムに収録されている。
「かぜまねき」と読むのではなく、「かぜおき」と読む。
ギターリフで始まるイントロが印象的。
ストリングスを交えたミディアムテンポのロックナンバー。
シンプルな演奏だが、ドラマチックな展開も楽しめる。
アレンジ的には、歌声がしっかり目立つようになっている。

「暁のラブレター」の中では、唯一自分と向き合っている作品。
風を起こすのも、孤独で寂しい夜を乗り越えるのも、自分しかいない。
追い風にも立ち向かって、流れ落ちる涙も拭き取って。
スキャット部分での気持ちの表現力、さすがという感じ。
ところどころ吐き捨てるように歌っていて、
主人公の苦悩が伝わってきます。
音程の取りにくい部分もリズミカルに歌っている。
そして歌声が透き通ってて、聴きやすいです。

明るく前向きな曲ではないけれど、現状を打破したいという意志と
生命力を感じる。

孤独を知っている人だからこそ書けた歌詞で、
同じ様な経験をした人・同じ様な気持ちの人にはまっすぐに届き、
涙を誘うだろう。
風の中で身動きがとれなくなって、思うように行かなくても、
孤独な夜に押し潰されそうになって、泣き叫んでも、
最後にはちゃんと泣き止んで進まなきゃ。

「封を閉じれないラブレターの様 言えないまま溢れてゆく言葉は闇に埋もれ」
という歌詞が好きですね。
マイナー調で、心の内側がしっかり描かれている曲。


カラオケでは、歌うの難しいです。
音程取りにくい部分もあるし、スキャットも個性的だし、
思った通りに歌えないことが多いです。
歌ってる最中苦しくて、歌い終わったら疲れます。
克服したい1曲です。

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