疾走感のあるロックナンバー。春っぽく爽やかなサウンド。
イントロからリズムに乗って、体が動いてしまう。
軽快だが、基盤はしっかりしてる演奏。
ストリングスも交えて、荒っぽくなっていない。
サウンドと反して、aikoの歌声と歌詞は切ない。
歌声と歌詞が乗っかる事で、甘酸っぱく切ない曲に変化する。
個人的に「彼の落書き」と同じグループに入る曲だと思う。
どことなく似た雰囲気を持つ。
Ａメロは落ち着いたトーンで歌い、Ｂメロで気持ちを溜めて
サビで爆発！っていうパターンは、aikoお得意の構成。
言葉の端々に切なさを滲ませて歌う。
語尾を伸ばす部分は、どんどん心の叫びに聴こえてくる。
特に、激しい間奏後の「一緒に撮った～」の部分。
静かなトーンで歌っているが、「後ろに立ってる～」から徐々に
感情が噴き出していき、再び爆発。
最後のサビは切なさに溢れとても狂おしい。
「二人」というタイトルは、あたしとあなたっていう意味だけではなく、
あなたとあの子、あたしとあの子っていう意味も含んでいる。
まさにトライアングル。
あたしとあなたの世界に、第三者の存在が踏み込んだ事で、
気持ちにブレーキがかかり、冷静に考えてしまう。
あなたに夢中になりそう、このままだと完全に恋に落ちる、
その手前で何とか止めておこう。
好きになりそうだなんて、気付かれてはいけない。
でも、自分では気付いてる。あなたに吸い込まれそう、意識しちゃってる。
あなたの目の行き先に気付いてしまった。あなたはあの子が好きなんでしょう？
あたしを見ているようで、あの子を見ていたんでしょう。
自分の気持ちに嘘をついてもいいの？
沸き起こる嫉妬心と、この胸の痛みは確実に恋だ。
もう戻れないかもしれない。
２人が写っている写真。
後ろに立ってる観覧車、乗りたいだなんて言い出せなかった。
本当は今でも乗りたい。
何ともリアルな歌詞だし、うまい心理描写だなと思います。
内容としては三角関係だったり、あたしの片思いだったりするんですけど。
恋に落ちそうだけど、落ちてはいけない。
認めたいけど、認めてはいけない。
気持ちとしては、完璧にノックアウトされてるんだけど、
頭の中では理性が働いている。
恋って思うようにいかないものだな、って切に思いますね。
人を好きになる瞬間が繊細に描かれている歌詞。
想いが爆発しているサウンド。
感情豊かな歌声。
全てが見事にマッチしている。
カラオケでは、気持ちが入ります。
アップテンポだけど、楽しくってノリノリっていう曲ではないので、
歌詞や曲の展開に応じて感情豊かに歌います。
歌ってて気持ちいい。切なくて苦しいけど、気持ちいい。
個人的には覚えれば歌いやすい曲だと思います。
歌詞の区切り、伸ばす所、ブレスの部分などを覚えれば大丈夫。
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