「小さな丸い好日」というアルバムに収録されている。
ドラムで幕を開けるポップチューン。
サビから始まり、インパクトは絶大。引き込まれてしまう。
刻むリズムとビートに心もウキウキ。
様々な効果音も、曲の魅力を引き出している。

何よりも声の力強さと表現力、これが一番勝っている。
音程がころころ変わるし、キーの高い部分も多いが、
気持ち良さそうに歌っている。
言葉数の多い歌詞もなんのそのといった感じ。
伸びやかで粘りのある声で、リズミカルに歌い上げる。
ところどころで感情を込めたり、曲に変化を持たせて、
聴いてる側を飽きさせない工夫も。
空へと舞い上がるようなスキャット、「わぅわぅ」といったスキャットも
とても印象的。
そうまるで、歌えない鳥が口笛を吹くように。

明るい曲調と歌声とは裏腹に、歌詞は切なくて個性的。
比喩だったり、口語詩が混ざっている。
他にも面白い言葉使いや言葉選びが満載。
内容は恋人に振り回されたり、放っておかれたり、寂しさを感じながらも
彼に対して望みを捨てていない。
具合が悪かったり、泣いたりため息吐いたりしても諦めない。
この気持ちが彼に届くように、報われるようにと、
カーテンの隙間から見える満月に願い事をする。
何とも健気だ。
アルバムタイトルの「小さな丸い好日」という言葉も、歌詞に出てくる。

地盤がしっかりしてる演奏に、独特の歌い回しに、ユニークな歌詞。
aikoの個性がバッチリ詰まっている良曲です。
個人的にも好きな曲です。


カラオケでは、歌ってて疲れます。
言葉数は多いし、音程も変わるし、息継ぎが大変。
伸ばす部分もたくさんだし。キーは高いし。
本当に体力いります。
その分歌いがいがあるってことなんですけど。
歌詞の強調部分、スキャット、どれも忘れないように歌います。
曲の重要なポイントなので。
歌ってるうちに、自分の歌のスキルが磨かれる気がする。
テンポを上げて歌うと、さらに鍛えられる^^;

しんどいけど歌ってて楽しい曲です。

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