♪AB型の二人(インディーズver)♪ aiko
インディーズ時代に発売した「ドーテイオムニバスCD Vol.1」
という自主制作盤に収録されている。
音大の友人にピアノを伴奏してもらい、一発録りでレコーディング
したと思われる。
つまり、ピアノだけの伴奏で歌っている。

曲調はノリがよく軽やか。テンポもアップテンポに近い。
「ドーテイオムニバスCD Vol.1」に収録されているaikoの曲の中で、
一番テンポが速く元気な曲である。
aiko曰く、「ちょっとジャジーないい感じの曲」らしい。
確かにピアノの音はスウィングしてますけど、
曲調やボーカル含め特にジャズっぽいと思ったことはないし、
そういった意識もなかった。
もしも新録されることがあったら、思いっきりジャジーな曲に
生まれ変わるだろう。
ビッグバンド風のアレンジになったりするかも。

曲の構成は、Aメロが4回連続→Bメロ→サビ→間奏→BメロっぽいCメロ
→サビ。

歌声は明るく伸びやかで力強い。張りがあり、跳ねている。
聴いていて清々しく気持ちいい。この当時でもすでに、aiko節が炸裂している。
キーが高い部分も難なく地声で歌い上げている。
ほとんど裏声はなく、アウトロのスキャットも地声。
聴いてる側としては、そこまでキーが高い風には聴こえないが、
全体的にキーは高めらしい。
やっぱりスキャットがいい味出してるし、パワフルですね。

歌詞の内容はAB型同士の恋。2人は友達以上恋人未満の関係。
主人公は彼を好きだと気付き、密かに片思い。
彼の気持ちがわからないから積極的にアタックできない。
臆病だけど熱く真剣な恋心。彼に届くようにと月にお願いしている。
「好きになるのは三時間 想い伝えるのは半年かかる」というフレーズ、
個人的に好きです。
確かにその通りだな~って思います。
結局主人公の片思いは実るのか、この2人の関係は進展するのか。
いずれも謎なんですが、うまくいくといいなって思っちゃいます。
是非とも続編を作ってほしい!

浮き足立ってドキドキしている心境が伝わってくる。
aikoらしい乙女チックで、複雑な女心が描かれている良曲。
未だに新録されていないし、公でもほとんど歌われていない。
キーが高いので、今のaikoだと地声では歌いきれないと思う。
「ひまわりになったら」同様、もっと昔に新録してほしかった。
キーを下げて歌われたり、裏声が多くなったりっていうのは勘弁だ。
インディーズverの若々しさや勢いのよさが失われるのも残念。

もちろん新録を望むし、さらにいい曲に生まれ変わるのを期待したいが。

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